■外国の結婚式(中国)1:心斎橋マリーシンシア チョシュウティン
最近の披露宴でキャンディーを配る演出をよく見かけますが、このスタイルは中国が発祥の地で、結婚式のときは、お祝いに駆け付けて頂いたお客様にキャンディーを配ることが中国の習わしです。ですから中国語で『什厶時候 我能吃★的飴 ?(あなたの飴をいつ食べれるの)』と言うと『あなたいつ結婚するの?』という意味合いになります。
私はもともと中国生まれの中国育ちなので、独身のときは、よく華僑の友人に『いつになったら、飴を食べれるのかナ』とからかわれたものです。
さて、最近の中国の結婚式は日本化してホテルやレストランの披露宴が多くなって来ました。多くなったと申しましても、まだまだ日本のように一般的ではなく、都心部の比較的裕福な家庭の新郎新婦に限られているように思います。
彼らの結婚式は挙式当日に新郎が新婦の自宅まで迎えに行く事になっていまして、新婦は自宅でウエディングドレスとベールの姿でベッドの上に座って待っているのです。部屋のどこかに、友人が新婦の靴を隠しておくのですが、それを新郎は探します。捜し当てるまで結構時間がかかる場合もありますが、最終的には見つかるようになっています。
無事に『靴』が見つかると礼拝堂(式場)に向かい挙式を行います。挙式が終わると礼拝堂から披露宴会場に参りますが、そのとき新郎の母親が赤い小さな袋を用意して新婦に渡します。『お守り』でもあり花嫁のための『知恵袋』とでも申しましょうか(つづく)
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