■結婚について 2:心斎橋マリーシンシア チョシュウティン
【なぜ人間は結婚をするのか】
そこでチョット考えて頂きたいことは、『どうして人間って結婚しなければならないのか』という事です。さまざまな教えや学説がありますが、簡単に総まとめしてみますと、大体次のような説明になると思います。
人間はご存じのように社会的動物です。他の動物でも群を作って社会生活を営んでいるものもありますが、決定的に異なるのは、人間は社会と共に自分自身が成長して行くこという事です。所属する地域社会が会社、または家庭という集団の中で自分自身が成長し、社会の役に立ち、同時に成長した社会から守られるのが本来の営みです。
しかしながら人間は元来利己的であり、いきなり成長して社会のために役立つ事は難しいと言われます。1人でいるあいだは、いかに学習や経験をしても人の『痛み』や『よろこび』を心底感じとることは難しいと言えます。結婚をし、夫とまたは妻と幸せや苦労を共にし、やがて子供を設けて、また育児の中でも苦労やよろこびを経験し、人間として成長して行きます。そしてその成長する中で家庭という小さな社会を守り、また、社会から守られて生活を営んで行く。やがてもっと大きな社会(会社や地域社会、またはグループ/サークル)のために働こうとするのが、この世に生を受けた人間本来の姿であると言われます。(つづく)
|