■ひと昔前の中国での結婚式 1:心斎橋マリーシンシア チョシュウティン
中国人は宴会好きな民族で、『食べる』『しゃべる』の2つの『べる(?ベルのイラスト?)』でもって来客の『おもてなし』を致します。日本の結婚式も接客について色々とやかましく言われておりますが、主に作法や技法に重きを置いてる日本の『もてなし』に比べて、中国の接客は「みんな家族(都是自己人)」といった和気あいあい的なももに重きを置かれています。そこで重要な役割をもつのがお茶であり料理である訳ですが、今でも昔でも家に人が来るとお茶が出て、そのうち軽食(飲茶ヤムチャ)が出てきてとうとうディナーになるというケースが多いようです。普段の生活でもこのような具合ですので、結婚式ともなると大変なもてなしを考える訳です。
この考え方は昔の結婚式も現在の披露宴も変わらず、いくら良いホテルで素晴らしい衣裳を着ても、料理が良くないとダメと考えるのが普通です。これは日本の新婦さんにも考えていただきたいことです。日本では結婚式から連想するものと言えばウエディングドレスやチャペルそしてオシャレな披露宴会場がメインです。しかしお祝いに来られるお客様の事を一番先に考える方は残念ながら大変少ないです。料理はどうするか、全員が楽しめるようにするにはどのようにするか―
お二人の『ゆめ』を考えることも大切ですが、本当はまず一番先に考えていただきたいことがこの『おもてなし』なのです。(おわり)
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