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■外国の結婚式(中国)2:心斎橋マリーシンシア チョシュウティン

さて自宅から礼拝堂、礼拝堂から披露宴会場へと移動をする訳ですが、同じ道は絶対に通ってはいけません。仮に遠回りであろうが、不便であろうが、同じ所を2度通ることを避けるのです。いよいよ披露宴会場に到着ですが、会場では友人知人などが出迎えて、まずダンスパーティーなどを行います(地方により異なります)。会場にはバンドが入り、料理も中国料理や西洋料理が用意され、歌がありスピーチがあり大変な盛り上がりようです。時間は無制限、と申しましても昔のように何日もかけて宴会をするのではなく、大体3時間から4時間くらいが多いようです。

 女性にとって興味のある衣裳ですが、以前のようにチャイナドレスを着る人は少なく、まずはウェディングドレスそして色直しとしてイブニングドレスやフォーマルドレスが一般的です。日本でも中国でも最近は民族衣装を結婚式の時に着る人が少なくなりました。せめて一生に一度の結婚の時くらいは、民族衣装を着て披露してほしいと思うのですが、これは私のように祖国を離れた者だけが感じる民族意識かもしれません。

 日本に結婚シーズンがあるように中国でも挙式の多い日などがあります。まずメーデーにあたる5月1日、そして国慶節(中華人民共和国の建国の日)の10月1日、それに子供の日の6月1日(日本では5月5日ですが、中国では6月1日になります。)、東北地方(旧満州)の地域では氷祭りの12月30日にも結婚式が行われます。

 氷祭りは札幌の雪祭りのようなものですが、使う材料は雪の代わりの氷を利用して城や動物などを彫刻しますので、街全体が氷の美術館です。このような時に結婚式を挙げるとすごくオシャレな感じがします。

 ゆめ一杯の挙式披露宴を行ったあとは二人でハネムーンですが、社会主義国というこもあって旅行はほとんどが国内に限られます。国内と言っても中国の北と南、西と東では外国のようなもので言葉が通じないことも希にありますので、異国情緒をけっこう楽しめるものです。(おわり


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